GRCは、グローバルCOEに基づく若手育成プログラムの一環として、2011年9月19日〜21日の3日間、ワシントンDCにある地球深部科学分野における世界トップレベルの研究所であるカーネギー研究所地球物理実験施設(GL)にて、第5回研究所間シンポジウムを開催しました。
今回は、GRC側からCOEの連携拠点である東大・SPring-8からの参加者を含め30名、またGL側からも同様の参加者があり、若手による研究発表と基調講演(GRC側:土屋卓久教授、八木健彦東大教授、GL側:Ronald
Cohen教授,Robert Hazen教授)を2日に渡って、最新の研究成果を披露しました。
また、双方の博士課程学生と博士研究員の発表に対し審査がおこなわれ、GRC側からは西研究員・出倉研究員・Metsue研究員・楊博士課程院生が、またGL側からは、河野研究員(元GRC研究員)・Stagno研究員(元GRC長期インターンシップ学生)・Lazar研究員・癸生川研究員が優秀発表者として表彰されました。全体的にGRCの若手がGLの若手を凌いでいる印象があり、COEの成果が着実に出始めていることを実感しました。
シンポジウム3日目には、スミソニアン自然史博物館の研究者の案内で同館の鉱物や隕石を中心とした、一般に公開されていない貴重なコレクション等の説明を受けることができました。その際、GRCが開発したヒメダイヤの同博物館での展示の可能性についても話し合いがおこなわれました。
一方、GRCの若手の一部は、シンポジウムの前後にCOEの連携先であるニューヨーク州立大ストーニーブルック校をはじめ、カリフォルニア大バークレー校、先進放射光実験施設(APS)等を訪れ、それぞれセミナー等をおこないました。
今回が5回目となる研究所間シンポジウムは、COE開始以前から、北京大学理論応用地球物理学研究所・APS・バイロイト大学地球科学研究所・中国地質大学国家重点実験室でおこなっており、若手研究者の国際性を涵養する上で貴重な機会となっています。
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カーネギー研究所で若手シンポジウムを開催