地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)が中心となり開発されたナノ多結晶ダイヤモンド(ヒメダイヤ)が、アメリカ地球物理学連合(AGU)のニュースレター誌(EOS
volume 93 number 7)2012年2月14日(火)発行のFeature Articleに掲載されました。
アメリカ地球物理学連合(AGU)は世界中に多数の会員を持ち、例年サンフランシスコで開催されるAGU総会は、毎年開催されている国際的会議としてはすべての研究分野の中で世界最大であるとされています(昨年12月の参加者は約21,000人)。EOSはAGUにより毎週発行されているニュースレター誌ですが、その1面トップのFeature
ArticleにGRCの入舩徹男センター長と、カーネギー研究機構地球物理研究所(Geophysical
Laboratory, GL)のHemley所長の共著による記事が掲載されました。本記事では、GRCの「世界最硬ヒメダイヤ」と、GLで開発された「超高硬度CVD単結晶ダイヤモンド」のそれぞれの特徴と、その応用の現状について解説されています。Feature
Articleは専門家3人の厳しい査読により掲載の可否が決定されており、ヒメダイヤが新しい材料として世界的に高い注目を集めていることを示しています。なおヒメダイヤは、本年1月25日付日経産業新聞の、先端技術「2011年度技術トレンド調査」と題する記事の中で、「評価した専門家から『よくぞ作った』との意見が出た」と紹介されています。
マルチアンビル超高圧装置用に加工されたヒメダイヤ立方体
ヒメダイヤがアメリカ地球物理学連合ニュースのトップ記事に