東北大学の大谷栄治教授・宮原正明助教、および現GRCの境毅助教らの研究グループは、地球に落下した隕石から超高圧環境でのみ生成するシリカの超高圧相(ザイフェルタイト)を発見しました。この隕石は月から飛来したもので、27億年前に月に小天体が衝突した時にザイフェルタイトが生成しました。その際には40万気圧以上の超高圧環境が月表層で発生しました。月では38‐41億年前に無数の集中的な隕石衝突が起きていたことが予測されていますが、我々の発見はそうした激しい隕石衝突 が月で27億年前頃まで続いていた可能性を示唆するものです。また、月の直ぐ隣に位置する地球にも同様の激しい隕石衝突が起き、進化しつつあった地球の原始生命圏に影響を与えた可能性もあります。本研究の成果は2013年4月24日(水)(日本時間)に英国科学雑誌「Nature Communications」 にてオンライン公開されました。  



                             
Nature Communicationsに成果発表(4/24)
          
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