GRCの超高圧グループでは、2003年にNature誌に発表した超高硬度ナノダイヤモンド(NPD、通称HIME-DIA)の大型化に成功しましたが、このHIME-DIAを様々な形状に加工することにより、このほど超高圧発生装置などへの応用が可能になりました。マルチアンビル装置を用いて80万気圧、1300K程度の圧力発生に成功するとともに、写真のような研磨をおこない、ダイヤモンドアンビル装置としての応用も試みつつあります。また、HIME-DIAは高温でもその硬度があまり低下しないことが明らかになりつつあり、工業的用途も含めて色々な応用が期待されています。本研究は(株)住友電工エレクトロニクス・材料研究所、(株)シンテック、大阪大学極限量子科学研究センターなどとの共同・協力のもとおこなわれています。
超高硬度ナノダイヤモンドの応用