現時点で世界最大となる、6000トン駆動マルチアンビル装置(BOTCHAN-6000)が3月末に完成し、既に大型の試料部を用いた15万気圧程度の圧力発生が確認されました。最終的には1cm級のナノ多結晶ダイヤモンド(NPD=ヒメダイヤ)の合成や、高圧相多結晶焼結体・大型単結晶合成など、最高25万気圧、3000℃程度の圧力温度条件下での大容量高圧合成を目指します。また地球科学のみならず、材料科学や物理学・化学などの関連分野との学際的共同研究にも供する予定です。なお本装置は、愛媛大学の支援に基づき、GRCと新居浜市の住友重機テクノフォートとの共同開発により実現されました。BOTCHANは"Beyond Observable Toughness and Concceivable Hardness of Artificial Nano-diamond"の略で、人工ナノダイヤモンドの強度と硬さを越える新物質の合成を目指すという意味が込められています。

                            
         




"BOTCHAN-6000"始動
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