17th GRC International Frontier Seminar 開催報告
2007年3月30日にLawrence Livermore国立研究所のJung-Fu Lin 研究員を招いてGRC国際セミナーをおこないました。参加者はおよそ50名で、下部マントル鉱物中における鉄原子の圧力誘起スピン転移について最新の実験成果発表とともに活発な討論が行われました。
"Strain partitioning and fault evolution in plate boundary zones: Insights from
numerical modeling"
講師:Mian Liu(Missouri大学地球科学科教授)
日時:2006年9月26日(火) 17:00-18:00
場所:理学部講義棟3F301室
第1回NPD(HIME−DIA)研究会開催
NPD (HIME-DIA)はGRCと住友電工により共同開発された、従来にない硬さを
持つダイヤモンドですが、本学術創成研究を契機に、その実用化が推進されてい
ます。今後その高圧力科学への応用を考えており、今回の研究会では関係者が
初期のテストデータを持ち寄り、その可能性と今後の研究体制について検討しま
した。
日時: 2007/4/25 (水)16:00-19:00
場所: 愛媛大学理学部構内総合研究棟1階情報処理室
プログラム:
16:00-16:30 入舩徹男(GRC)"開発の経緯とMAへの応用"
16:30-17:00 鍵 裕之(東大理)"中性子実験への応用"
17:00-17:30 角谷 均(住友電工)"特性とDACへの応用"
17:30-18:00 八木健彦(東大物性研)" LHDACへの応用"
18:00-18:30 奥地拓生(名大理)"レーザー加工"
18:30-19:00 総合討論
国際・国内賞受賞内定
本学術創成研究代表者の入舩に対して、ドイツのフンボルト財団からフンボルト研究賞の、また日本粉体粉末冶金協会から研究進歩賞の(後者は住友電工・角谷均氏との共同)受賞者に内定した旨の連絡がありました。前者は自然科学から人文科学に至る
広い分野において、ドイツ国内以外の世界中の研究者からそれぞれ若干名が選考されます。地球科学分野では日本人としては、これまで唐戸俊一郎エール大学教授が1996年に、八木健彦東大教授が2000年に受賞しています。
マルチアンビル装置による100万気圧発生に成功
GRC博士課程の國本健広君らは、4月のSPring-8実験において6-8-2方式において従来に比べて大型の第3段アンビル(単結晶ダイヤモンド)を用いることにより、常温ながらマルチアンビルの最高である100万気圧を越える圧力発生に成功しました。今後、高温でも高硬度を弄できるHIMEダイヤを利用することにより、高温下でのこの程度の圧力の発生が期待されます。
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